結婚指輪の刻印と歴史

結婚指輪の歴史を知ることの意味

2017年09月07日 10時12分

子どもの頃を思い出してみてください。
ままごとで結婚式のシーンを再現したりしませんでしたか?
紐のようなもので結婚指輪の代わりにして指輪を交換した思い出を持っている女の子もいるでしょう。
そんなシーンに憧れを持っている女性は少なくありません。
 
何故ならば、日本では愛する人とブライダルリングを交換する習慣があるからです。
ですが、最近はブライダルリングなんて要らないんじゃいかというカップルも増えているみたいです。
それを知るには、まずは結婚指輪が生まれてきた歴史的背景を知ることからはじめましょう。
 
起源は古代ローマ時代まで遡ります。
その時代では、特にデザインされたリングではなくて、鉄の指輪を贈っていたようです。
女性の地位は低く、そのときの指輪の意味は男性への服従とか略奪結婚とか売買結婚の証でした。
自由に結婚相手を選んだりできない時代だったのです。
 
そんな時代であっても、どうして婚約指輪に鉄が使われたのでしょうか?
それは女性が男性の所有物になった証が欲しかったのです。
鉄には、信頼の結びつきとか、強い力を象徴しました。
「変わらぬ愛の証として、この指輪を捧ぐ」なんてラテン語が刻まれたリングも発見されているほどです。
 
そして古代ローマの解剖学では左手薬指は心臓に繋がる血管が流れていると考えられていたのです。
心臓の中には感情を司る中心があるとされていました。
だから、愛の血管がある左手の薬指にはめられるようになったという説があるのです。
 
また実用的な意味で男性も女性も右利きが多いから、
日常生活で邪魔にならない左手の薬指にハメるようになったという主張もあります。
結婚指輪を贈る習慣には、心臓の中にある感情の中心を封印し、
女性の意思を男性が支配するという学説もありますね。
 
11世紀になると、新しい価値観ができて契約の証として指輪の交換の儀式が行われるようになります。
その習慣が日本に入ってきたのは江戸時代の後期になります。
 
記録によりますと、長崎の出島に住んでいたオランダ人夫婦の影響から、
町人や遊女が結婚指輪を使っていたようです。
明治に入ると一挙に西洋文化が輸入されます。西洋風の結婚指輪の文化が入ってきました。
ですが、日本ではまだまだ貴族文化も定着していない時代。
 
男性が宝飾品を着ける文化も根付いていません。
結婚指輪の習慣は定着しませんでしたし、結婚式そのものもキリスト教式のものはほとんどありませんでした。
定着したのは、第二次世界対戦の頃だと言います。
ですが、別に戦争中に男性と女性が平等の立場で結婚指輪をするようなことではありませんでした。
結婚式の儀式として交換することはありませんでした。
 
戦地に赴く男性と女性が離ればなれになります。
お互いに相手の無事なことを願う気持ちをこめ、
自分の代わりに近くにいる分身としての役割が婚約指輪に託されたのです。
こういったことから、遠くにいるふたりを結び付ける絆としての意味合いが強くなり、
結婚指輪をお互いの指にはめる儀式が一般的
になりました。
このように観て行きますと結婚指輪の歴史は意外と浅いことがわかります。
 
戦争が終わると日本の生活も西洋の文化を受け入れるようになります。
キリスト教式の結婚式では、結婚指輪の意味も注目されました。
結婚式で結婚指輪を交換する儀式が習慣として定着しはじめたのです。
今では、キリスト教式の結婚式だけでなく、
人前式や神前式でも結婚指輪を交換するセレモニーは定番になっています。
 
愛することを誓うことに宗教は関係ないのです。
 
■いかがでしたでしょうか?
今回は結婚指輪の刻印など知っておきたい情報と結婚指輪の歴史についてご紹介しました。
これで結婚指輪に対する理解も少しは深くなってきたと思います。
結婚を控えている男性・女性は今回の記事をぜひ、参考にしてみてくださいね。
結婚指輪のロマンチックな一面も知る事ができると思います。
人気があるデザインはシンプルなものですが、最近は男性と女性がペアリングではなくて、
違うデザインのものを贈り合うケースも増えてきています。
日常的に使うものですから、自分の気に入ったものが良いという新しい価値観も生まれているのです。